「この映画にこの音楽!」 by高野百万石


『建築学概論』(2012:韓国 監督:イ・ヨンジュ)

 

「韓流恋愛映画なんて誰が見るかチクショー!

ヨン様みたいな甘ったるい顔の男とマネキン女が出て来て、

不幸に直面しつつもハッピーエンド。

どうせ俺には関係のない話なんだよ!勝手にしやがれ!」

 

っていう先入観を全部ぶっ壊されたこの衝撃。

いや、もう本当にこういう類いの映画で泣いてしまったのは初めてかもしれない。

とりあえず予告編をどうぞ!

 

 

誰もが一度は経験する初恋。

村下孝蔵の名曲「初恋」にもあるように、

ふりこ細工の心はとても不安定であり

少し余計な風が吹いてしまえば、すぐに心が離れてしまう。

だけど、そんな浅い夢が心を離れない。

 

主人公たちの出会いは大学の授業「建築学概論」。

その名の通り、二人は少しずつ恋愛関係を築き上げていき

見てるこっちが‘キュン死’寸前するくらい微笑ましく、甘酸っぱく

不安定ながらも完成に近づいてく。

「いつか私の家をつくってね!」なんて約束する程のイチャイチャぶりだ。

しかし、金持ちインテリ気取りの先輩が割って入ってきたことで暗転。

すぐに基礎はぐらつき、危険な音を立て始め、そしてあっさり崩れてしまう。

 

それから数年後、男は建築家となり婚約者もおりアメリカ行きも控えている。

方や離婚して再出発を図りたい女は、「私のこと覚えてる?あの時の約束は?」

ってなやかましい感じで、彼のもとを訪ねる。

渋々了承をし家を建てることになるのだが…というところで現在の話が始まり、

大学時代の初恋の思い出とクロスオーバーしながら物語は進んでいく。

 

この映画でぜひ注目してほしいのが、

「若いふりこ細工の心で建築した初恋」と「酸いも甘いも経験した大人の心で建築した愛」の違いだ。

大学時代にバラバラに崩れたまま終わってしまった初恋を、

大人になりもう一度築き上げていくことで、愛が生まれていく。

浅い夢が現実となるのだ。

しかし、ただありきたりな愛で終わらせることはない。

完成した後に出した答え、愛の形は

初恋の時よりも数百倍希望に満ちあふれている。

ホントにこの監督、天才間違いなし!

 

ということで、元のテーマソングも良い曲なんですけど

あえて日本の曲を一曲あてがうならこれだ!

 

『友人のふり』岡村靖幸

 

全人類必見です!

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