この映画にこの音楽を『ビフォア三部作』 高野百万石


色んな意味で前代未聞、恋愛映画の金字塔。

男女の旅先での偶然の出会い・別れを描いた『ビフォア・サンライズ』

それから9年後に再会する『ビフォア・サンセット』

そこからまた9年後のお話が『ビフォア・ミッドナイト』。

監督のリチャード・リンクレイターに

主演のイーサン・ホーク、ジュリー・デルピーは全く変わらず、

本人達が語るように彼らのライフワークの一部のようだ。

 

この監督こういうのがホント好きみたいで、

近ごろ6歳の少年が18歳になるまでの12年間毎年撮り続け

リアルタイムの成長と演技を融合させた映画『Boy Food』を発表した。

アメリカでは絶賛の嵐らしいけど

途中でグレたりなんてしたらショックでかすぎるよ!

日本じゃ鈴木福くんに『子ども警察』なんてやらせてるわけだから、

さすがアメリカの懐の深さを感じてしまう。

 

今回紹介する9年に1回の『ビフォア3部作』は、

一言で言うなら‘最恐恋愛映画’。

最近だと『500日のサマー』や『ブルー・バレンタイン』など

恋愛の恐ろしさを描いた傑作があるが、これらとは圧倒的に違う。とにかく違う。

それは当たり前ではあるのだが、3部作であることだ。

18年前に出会い9年後に再会したとこまでは、

運命的でドラマチックなザ・ラブロマンス。

しかし、そこで運命を信じたことで

さらに9年後あまりに辛い現実に直面することになる。

2作目まではちょっとオシャレな恋愛映画だったのに、

3作目では全てを覆しかねないすれ違い・罵倒の連続。

つまり、こんなことになってしまったのは出会ったからだ!再会したからだ!

と運命を否定するしかなくなるのだ。

 

あんなに素晴らしいと思っていた出会いが引き金となり、

18年後にとんでもない悲劇・惨劇が起きてしまうなんて…。

改めて見ると「呪いの一作目」「魂を売った二作目」「地獄絵図の三作目」。

いま‘幸せなふり’をしているあなたもいつかこうなるぞ!という警告とともに、

長続きのコツはその‘幸せなふり’だとも教えてくれる、最高の恋愛の教科書です。

 

最後にそれぞれのテーマソングを2000年代のR&Bからチョイス!

完全に独断と偏見です。

 

『ビフォア・サンライズ』=『Someone To Love You』Ruff Endz

 

 

『ビフォア・サンセット』=『I Refuse』Urban Mystic

 

 

『ビフォア・ミッドナイト』=『You Should’ve Told Me』Kelly Price

 

4作目は一体どうなるんだ!?

あと8年待ちましょう!