ポレポレ東中野で公開『立候補』特集! by ひろし


究極のマスターたち 『立候補』

 

負ケルトワカッテ、ナゼ戦ウ。

 

こんな刺激的なキャッチフレーズが踊る、映画『立候補』。

何度も落選しながら立候補を続ける泡沫候補たちが主人公で、

かなり奇抜な選挙活動や人物の背景を追いながら、

日本全体における政治・選挙のおかしさを描いている。

 

「なぜ立候補をするのか?」そんなことは聞いちゃいけない。

健全な青少年に対して「なぜオナニーをするのか?」と聞くのと一緒だ。

普通に考えれば、意味のないことなんだけどもやる。

やりたいか、やりたくないかだったら、もちろんやりたい。

もちろん本当にやれれば最高だと真剣に思っている。

 

つまり誰とも‘寝てない’のである。

孤独でありながら微笑ましい、報われないオナニー。

突き抜けたようにスマイルを浮かべながらやる人、

怖い顔をキープする人やコソコソ隠している人もいる。

おそらく映画史の中で最もティッシュの消費量が多い映画だろう。

思い思いのスタイルでやり続ける。

そんな彼ら童貞=マスターたちの生き様がめちゃくちゃカッコいいのだ。

 

一方で、’政治と寝た’人たちの姿もまた面白い。

生々しく汚いヤツもいれば、「やっぱやってるヤツは違うな」と思わせる人もいる。

あの不思議と醸し出される余裕。

非童貞ならではの余裕の切り返しは、童貞を簡単に傷つけてしまう。

しかし傷つき怒りを覚えることによって、童貞は何かを爆発させる。

今まで以上に激しく、なりふり構わないことで

ティッシュを突き破って世界にぶちまけることができるのだ。

 

「浴びろ!」

 

究極のマスターたちの生き様を、全身で浴びる。

パリパリッと乾く前に今のうちに見ましょう。