夏におすすめの映画特集!【邦画編】 ひろし


①あの夏、いちばん静かな海。 1995 北野武

https://www.youtube.com/watch?v=pMoN2UhtaGA

 

マイベスト北野映画はこれだ!

キッズ・リターン派やソナチネ派と大論争になるのだが、

この映画の何が良いかって「ほのかさ」が溢れていることだ。

少しだけ白く色づく位の波が立ち、

青く照りつける太陽の下で淡い恋が瑞々しく現れ、

そしてそっと消えていく。

まるでおとぎ話のように語られていくラブストーリーは、

はしゃいで日焼けした身体と心にほのかな風をもたらし、

少し優しい気持ちで次の日を迎えられるはずです。

 

 

②その日の前に 2008 大林宣彦

 

主演はウッチャンナンチャンのナンチャンと永作博美。

ストーリーは一時期大流行した難病もの。

生死の境にいるはずなのに「そりゃないよ!」って感じで

うつつを抜かした作品が非常に多かったが、これは違う。

 

まず、監督は巨匠・大林宣彦。

これまでも映画作家魂でぶっ飛んだ作品を撮り続けていたが、

70歳を迎えて更に輪をかけてぶっ飛び始めたのだ。

「私の15歳の頃の体を見せたかったわ」ってそれもう犯罪だよ!

これだけじゃありません、とにかく演出・編集すべてが

大林ワールド全開です。

 

今回抜擢されたナンチャンですが、

演技するなんてイメージ浮かびますか?

当初は半信半疑で見ていましたが、いい味でまくってます!

ナンチャンがみせたどこまでも純粋な涙が、

最後は花火とともに笑顔に変わる。

生きることはなんて素晴らしいんだと思わされる、

最高の映画です。

 

 

 

③タッチ ~CROSS ROAD 風のゆくえ~

 

タッチのTVスペシャル版として2001年に放映された作品で、

達也はアメリカのマイナーリーガー、南ちゃんはカメラマンとして

新たな一歩を踏み出す姿を描いている。

 

この作品で一番輝いているのは、実はこの2人ではない。

達也のアメリカでの下宿先にいるボーイッシュな女の子である。

監督である父親の影響でずっと野球少女として育てられ、

ショートカットにキャップを被り、まるで可愛らしさはなくツンツンしている。

しかし、生まれて初めて恋をした。

それが達也だったのだ。

2人でお祭りに行く約束をし、髪をとかし真っ赤なドレスを着る。

両親に満面の笑顔を見せながら達也の元へ向かうのだが、

そこで南ちゃんの存在を知ることになる…。

 

もう、この子が本当に切なくて切なくて。

だけど、それからしっかりと確かに成長するのだから素晴らしい。

翌日再びキャップを被り直し、唇を噛みながら達也とキャッチボールする姿を見て

胸がきゅっと締め付けられます。

夏の通り雨の後、伸びやかに顔を出し始める太陽のような、鮮やかで優しい恋。

今回ばかりは南ちゃん、分が悪いっすね!