『秒速5センチメートル』のあいつらに聴かせてやりたい3曲


とうとう見てしまいました。

新海誠監督作品『秒速5センチメートル』。

最新作の『君の名は。』が歴史的なヒットを飛ばしている中ではあるが、

どうしても…どうしても足が進まない。

生理的な何かが時代の流れに乗ることを妨げていたそんな最中、

広島を旅行している時にふと感じた不思議な雰囲気を感じた。

これはたまに起こる”直can do(半和訳:直感do)”である。

大通りから脇道に入ってその雰囲気の出どころを探ってみる。

するとまさかの映画館発見。その名は、シネツイン。

出会いが別れを連れてくるということはよく言うが、

なんとそのシネツインが今月いっぱいで閉館してしまうそうで

“シネツインさよなら興行”中であった。はじめまして、そしてさようなら。

まるで昔好きだった女の子に久々に出くわして「私、来月結婚するんだ!実はもう新しい命も・・・」

と聞いて「あっ・・・そうなんだ、おめでとう!」と言うしかなかった時のようだ。

あと20分で『秒速5センチメートル』の上映開始。

「ちょっと時間あるし、もし暇だったら少しお茶しない?」

昔好きだった女にこうも言われてしまったら、問答無用でOKを出すのが男でしょう。

そうなんです、そんな感覚で最初で最後のシネツインを楽しむことにしました。

 

シネツインの雰囲気、最高でした。

年季を感じさせるほの暗さ、ゆとりのある席と小さいテーブル、まさに幕が明くといった具合のスクリーン。

もしも自分たちで映画館をつくるならば、こういう味のある場にしたいと思いました。

そんな最高の映画館で見た『秒速5センチメートル』。

もうね、なんて言うんでしょう。とにかく頭がクラクラしてきました。

映像が異常な程ハイクオリティで、淡いラブストーリー、too much 山崎まさよしに

更にはいろんな解釈ができるようにした編集。

そうです、確かにそれらによって想定通りに熱心なファンを増やしているようです。

だけど、俺に言わせれば ”だからどうした!” と。

なんだか「こういうの好きなんでしょ?」とバカにされてるような感じで、

ろくに人を好きになったことがない人間が、ろくに人を好きになったことがない人間を騙している

非常に胸くそ悪い映画だなと思いました。

これが新海監督の本当に思っていることならば、ちょっと友達になれないよ!

とにかく主人公の貴樹が面倒臭いやつで、お前全部自分でややこしくしてんだよ!

そうやって相手のことを考えずに己の価値観を押し付けてくるなら、

俺だってお前らに押し付けてやるよ!というちょっと言いがかりにも近い勢いで

新海監督ひいては主人公の貴樹に聞かせてやりたい3曲をピックアップします。

 

『秒速5センチメートル』

 

 

①『Street Dreams』ZEEBRA

 

 

お前らZEEBRAの兄貴の曲を聴いてどうだい!

まず学んで欲しいのは、男は自分のことを「俺」と言うべしということ。

ざっくり計算で約20回も「俺」というフレーズが出てくる、日本でも最も「俺」ジナルなこの曲。

それだけでなく「俺」を例えたtoo muchな比喩表現が異常な男らしさで

特に「ハイパーな奴」「不可能を可能にした日本人」など字面だけでは判断できない

ヴァイヴスにあふれている。

こんな最高の「俺節」を、辛気臭い「僕ちゃん」たちに食らってほしい。

いつまでもウジウジしてっから面倒臭いことになるんだよ。あっさりしやがれお前ら!

 

 

②『じれったい』安全地帯

 

https://www.youtube.com/watch?v=WD9h4C8LnVs

 

もうね、何と言ってもこの色気。

玉置浩二が異常なセクシャリティを身にまとっていた時期の最高の1曲です。

この玉置浩二と比べると可哀想ではありますが、

『秒速5センチメートル』のあいつらは揃って色気がないんですよ。

そもそも色気っていう概念自体がないのか無意識に諦めているのか、

彼らは片足をつっこんだ程度の不器用さを小綺麗にアピールしているチンケな野郎に見えます。

じれったかったら、こころを溶かすんだよ!

じれったかったら、からだも溶かすんだよ!

そしてもっと知りたいと思うんだよ!

 

 

③『IT’z REVL』KANDYTOWN

 

 

今の音楽シーンを席巻する勢いのある日本で最もKOOLなアーティストKANDYTOWN。

先日メジャーデビューアルバムが発表され、誰も踏み入れたことのない領域へと進みつつある。

そんな彼らの昔の曲の中で、最もイケていると思う曲がこれだ。

何と言っても”イケている”=“カッコつけまくり”なKANDYTOWNであるが、その中でもIOは際立っている。

風貌は完全に日本人を超えており、またリリックも尋常ではない感覚の持ち主で

「サブウェイが動き出した頃にgood night」に代表されるようにもはや映像表現である。

『秒速~』なんて折角の映画なのにスケールが小さいんだよ!

ロケット関係の話で若干盛っているつもりなんだろうけど、ウジウジウジウジ心の声ばかりで

「送り先のないメールを書いている」みたいなお前の日記なんて知りたくねんだよ!

とこれを書いているうちに怒りが増幅してきました。

でこの映画最後は山崎まさよしの曲のPVにまで成り下がる、というまさかの展開。もう音楽に負けてるよ!

これで泣く気持ちも分からなくはない。でも、『秒速~』のお前らは俺は好きじゃない。

とりあえず、この曲を聴いて男はどうあるべきかを今一度考えろ!

 

 

とここまで長々と『秒速~』のあいつらにカウンターパンチを食らわせたつもりではいますが、

本当にいいところはいっぱいある映画で、ファンが多いのも納得です。

こうやって、ファン以外の心をかき乱すのだから、そんじょそこらの映画と比べたらいけないような作品なのだと思います。

こんなに怒りが湧いたのだから『君の名は。』も見に行かないと…

新海誠監督よ、俺はまだあなたを信用していないぞ!

 

高野百万石