いつもとは違う世界


近くて遠い児童養護施設

冬の小鳥

 

児童養護施設を知っている、または行ったことのある方は実はあまりいないのではないでしょうか。

児童養護施設は、親と一緒に暮らすことのできない2〜18歳までの子どもが暮らしている施設です。暮らせない理由は、各家庭により様々ですが、経済的事情や虐待、ネグレクトなどがあります。現在日本には3万人以上いると言われています。

いくら友達でも、その人が育った環境がどんな雰囲気だったかは深く知りません。知らなくていいこともたくさんあると思います。しかし、児童養護施設などの子ども達は、社会的養護の下におかれるわけですし、わたしたちも目を向けるべきことがたくさんあるように思います。

私は個人的に、「かわいそう」という言葉が嫌いです。同情ではなく、きちんと目を向けるということをして、児童養護施設や、そこにいる子どもたちが抱える現状や問題をみつめる。そのために、映画もありだと思います。

 

前置きが長くなりましたが、施設関連の映画を3本紹介します。

 

『少年と自転車』(2011/ベルギー・フランス・イタリア)

カンヌ映画祭でグランプリを獲得。淡々と物語を映しており、余計な煽りがなくて良い。さくさく進みつつも、主人公の男の子の心の動きもきれいにまとまっています。施設というよりは、里親との関係性に重きを置いてあります。

『冬の小鳥』(2009/韓国・フランス)

舞台は「1975年の韓国」。ちょっと私たちとはかけ離れていますが、見応えは十分。突然、父親に施設に預けられた女の子の苦悩と葛藤、そしてその後の選択について描かれています。監督の実体験がもとになっているとか。

見所は、主役の9歳の女の子を演じたキム・セロン!表情・行動ひとつひとつに惹き付けられます。

『隣る人』(2012/日本)

埼玉県の児童養護施設で暮らす子どもと職員の日常に追った記録映画。監督は、2003年から8年間かけて撮影をしたという。

なにより、日本の記録映画なので、一番身近に捉えられる映画だと思います。子ども達の叫びや、施設職員の方の声がダイレクトに伝わってきます。


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